このコラムでは5つのシーン別加飾めっきを紹介します。
加飾めっきについて
柿原工業の装飾クロムめっきでは様々な加飾を展開しており、クロムめっきの色調は<ホワイト~ダーク調>、ニッケルめっきでは<光沢~艶消し(サテン調)> を調整し、それらの組合せにより現在24種類の色調を紹介しております。
また、ダーク調の中でも青味や赤味を帯びたもの、艶消しでもほんの僅かの艶消し具合から反射像が大きくぼやける程の艶消しまで様々で、それぞれの色調が持つ特徴により、よりその色を効果的に使用出来るシーンは異なります。では、具体的にはどの様なシーンに対して、どのめっき色を使えば、より効果的な演出が出来るでしょうか。当社では、そこについてもう少し深く追求してみました。
まずこれまでめっきが使用されてきた場所を思い浮かべると、自動車、住宅(風呂場、シンク、洗面台等)、家電製品(テレビ、冷蔵庫、携帯電話、調理器具等)、遊具(おもちゃ、アミューズメント機器等)など、生活のあらゆる所を彩っています。まためっきを使った加飾の歴史は古く、奈良の大仏では「塗金(アマルガム法)」と呼ばれる方法で「金めっき」が施されました。
では、それらの製品には何のためにめっきが採用されているでしょうか。一つは素地の耐食性を上げる(錆び難くする)等の機能的性能を上げる為、もう一つは元の素材を金属調に加飾することで、元の素材では持っていなかった印象を付加する為です。
めっきをすることで表面の改質と共に、見た目の印象を大きく変えることが出来る為、様々なシーンで使われてきたのです。その様々なシーンですが、その印象と色を結び付ける為、まず印象を言葉で表してみました。
それは上記のこれまでの採用例から思い浮かべ、
当社では ①ラグジュアリー ➁スポーティー ③ウォーム ④清楚・清潔 ⑤洗練 の5つの言葉で表現しました。
まためっきの金属光沢が持つ印象も様々ですが、当社の加飾ラインナップから各めっき色が持つ印象 を 4 象限に分け、そこへ上記の5つを配置してみました。
図に示すのは、
縦軸に鋭い(光沢)⇔ 鈍い(艶消し)、
横軸に冷たい(青味)⇔ 温かい(赤味)
です。
そこへ各イメージを配置しました。これにより、各シーンの印象と、めっき色が持つ印象の関係性を可視化することが出来ました。
5つのシーン別加飾めっき紹介
ラグジュアリー
ラグジュアリーな印象には「暖かさ」というイメージが伴います。
優雅さや上品さを醸し出すためにマッチするのが Kakihara のスーパーダークめっきで、漆黒調でありながら若干の赤みによって暖かさが感じられるのが特徴です。
推奨色
- スーパーダーク
- ライトプラチナサテン® ST
- 3 価クロム(ダーク)
- ライトプラチナサテン®TT
スポーティー
スポーティーな印象には「鋭さ」「冷たさ」というイメージが伴います。
澄んだダーク調が特徴のKakiharaのダークチタニウム・フォルテシモダークめっきは、デザインのピンポイントに配置することで高揚感や鋭く尖ったイメージを表現することができます。
推奨色
- ダークチタニウム
- フォルテシモダーク
- ライトプラチナサテン® DT
- ライトプラチナサテン®ff
ウォーム
ウォーム感を表すイメージは「暖かさ」「鈍さ・ボヤケ」ととらえられます。
優しい温度感を纏うその印象は、ほんのりと赤く、少し黄色いものではないでしょうか。Kakihara のサンドプラチナサテン® ST やサンドプラチナサテン®TT は空間に温かみを不可視、安らぎの空間に導きます。
推奨色
- サンドプラチナサテン®ST
- サンドプラチナサテン®TT
- プラチナサテン®ST
- プラチナサテン® TT
清楚・清潔
清楚・清潔さと表すイメージとして、白さ・真っ直ぐさ・透明感などがあります。
これらを表現するためには、長く親しまれてきためっき色がよく合います。Kakihara で長く愛されてきたクロムめっきやサテンめっきで上質な光沢感を表現してみませんか。
推奨色
- 光沢クロム
- ライトプラチナサテン®
- プラチナサテン®
- サンドプラチナサテン®
洗練
洗練されたデザインには「冷たさ」「鈍さ・ボヤケ」というイメージが伴います。
上質な大人の深みを表すためには、Kakihara のプラチナサテン® DT がマッチします。青白く輝く品格と輝きが洗練された印象を醸し出します。
推奨色
- プラチナサテン®DT
- サンドプラチナサテン® DT
- プラチナサテン® ff
- サンドプラチナサテン®ff
シーンを彩る加飾めっきのまとめ
本コラムでは、様々な印象を表現するめっき色をシーンに分けて紹介しました。
柿原工業では、使用する場所や用途に合わせて、どの種類のめっきが最適かをご提案しています。それぞれのめっき色の詳細説明については、下記のダウンロード資料からご確認ください。